プロローグ「地球の水 ~『水』とはそもそもなんだろう?~」
■いろいろな水
生きものが地球で生きていくうえで欠かせない存在である「水」。その殆どは海水(97.47%)です。海水以外の水は淡水(2.53%)ですが、その中でも私たちの生活に使える水は河川や湖沼の水で全体の0.01%で、非常に貴重なものです。
また、宇宙から見た地球を再現して投影し、ゆっくりと回転する直径1メートルを超える大迫力の大型地球儀が登場。この地球儀から、地球の表面は3分の2が水で覆われており、「水の惑星」と呼ばれていることを視覚的に感じて頂きます。
エピソード1「水と生きもの~日本の水環境と生きものについて知る~」
■生命誌絵巻
約40億年前に地球における水(海)の中で最初に生まれた生命(細胞)から時間の流れと共に様々な生きものが生まれては消え、また進化しながら生まれ、現在の多様な生きものが暮らす生態系が築き上げられてきました。
過去から現在へと脈々と受け継がれてきた生命の繋がり、生きものの進化の軌跡について、縦2.4メートル、横3メートルの大型の生命誌絵巻を展示することによって来館者へ伝えます。
■ペーパークラフト水の生きもの大集合!
多様な環境に棲む水の生きものとして、海水域及び淡水域の生きものをペーパークラフトの模型によって再現し、ケース内にジオラマ形式で展示することで、ぞれぞれの水環境の違いによる生きものの多様性を紹介します。
また、会場には全長2メートルを超える大きさのジンベイザメのペーパークラフトをはじめ、水のいきもののペーパークラフト模型を多数吊り下げて表現する水環境の再現によって、水域の美しさと多様性を伝えます。
エピソード2「水とわたしたち~水の問題いろいろ~」
■「海ごみ」ってなんだろう?
人の暮らしが海水域に影響を及ぼす問題について、解説パネルで紹介します。また、海中の様々なごみが生きものや環境へ与える影響が問題となっている現在、海ごみの問題を視覚的に感じて理解を深めて頂くために、海ごみで造られたアート作品「海ごみモンスター」を展示し、来館者に対し海ごみの問題を考えるきっかけを提供します。
■外来種ってなんだろう?
外来種による生態系の危機について着目し、現在行われている淡水環境を守る取り組みについてパネルで紹介します。また、港区内にある実際の池を想定した外来種と在来種を釣り分ける体験展示によって、楽しみながら外来種問題について学ぶことが出来ます。
エピローグ「守りたい!日本の水~私たちができること~」
展示全体を通して日本の水域環境やそこで生きる生きものの事を理解した上で、その素晴らしさとそれらが現在抱える人のくらしの発展によって起こった様々な問題を知って頂きます。有限の水資源を守るために私たちは何ができるのかを来場者自らが考える機会を提供します。
関連イベント
企画展の開催期間中には、以下の関連イベントを開催いたします。
■テーブルサイエンス「食物連鎖のおもちゃをつくろう!~海の生きもののつながり~」
海の中にはどんな生きものがいるのか。また、食べる、食べられるの関係「食物連鎖」とは何か。クイズや工作を通じて海の中の生きもの同士のつながりについて学ぶことが出来ます。
テーブルサイエンスは会期中毎日開催。10:00~18:00(最終受付は17:45)まで、ご予約不要でどなたでも無料でご参加いただけます。
■イベント「池にはどんな生き物がいる? 釣り体験コーナー」
港区内にある実際の池を想定した釣り堀で在来種や外来種を釣る体験によって、楽しみながら外来種問題について学ぶことが出来ます。
イベントは会期中毎日開催。10:00~18:00(最終受付は17:45)まで、ご予約不要でどなたでも無料でご参加いただけます。