港区立みなと科学館2021夏の企画展「みんなの雲展」の展示内容をご紹介します!
プロローグ いろいろな雲・雲を見ながら考えよう
雲の学校
科学館入口の正面には、見上げるように大きな黒板。見たこともないような、高さ約4メートルの巨大な黒板に描かれているのは、十種雲形の雲が出現する高さです。どんな雲がどんな高さに出来るのか見てみましょう。記念写真スポットにも最適!
雲研究者が撮った雲の写真/空のプロフェッショナルが撮影した雲の写真
雲研究家の荒木健太郎氏や、気象庁の職員、気象キャスター等、空の専門家が撮影したいろいろな雲の写真を展示しています。不思議な形の雲、美しい雲、雲による空の現象など、様々な雲の写真が一堂に会します。
みんなの雲
一般のみなさんが撮影された雲の写真を展示。
みなさんも是非雲の写真をお持ちください。お持ちくださった雲の写真は後日スタッフがパネルに展示させていただきます。
偶然見かけた美しい雲、旅行先の山の上から見下ろした雲海、いつも通る道から見える雲・・・皆さんならではの雲写真、有難うございました。
雲研究者とみんなで作る雲
7月18日に実施した、雲の研究者・荒木健太郎さんを講師に迎えた「雲のワークショップ」。
ワークショップでは雲の基礎知識を学んだり、みんなで身近な素材を使って雲を作ったり。
こちらのコーナーでは、当日荒木健太郎さんや、ワークショップに参加した子どもたちが作った雲を展示しています。子どもならではの感性で作られた様々な雲をご覧ください。
簡単な材料で作れますので、展示を参考に、ご自宅でもぜひ試してみてください。
港区の空
港区立の小学校から撮影された雲の写真をご覧いただけます。
みなさんの学校からはどんな雲が見えるでしょう。スクリーンに映し出された港区上空のドローンを操作して、目的の学校に行ってみましょう。学校はリストからも選択できます。
インタラクティブ・スクリーンで作られた「みなと・クエストMap」では、このほかにも港区の様々な情報をご覧いただくことができます。
是非スタッフに声を掛けてみてください。
雲ってなんだろう?
雲の種類
雲にはいろんな種類があります。大きくわけると10種類。
この「十種雲形」について、見分け方や名前、どんな雲なのか、その特徴を解説しています。
皆さんにお配りする来館記念の「うちわ」や、雲の学校の大きな黒板と一緒に見てくださいね。
雲と天気の関係
どうして高気圧だと晴れて、低気圧だと雨が降るのでしょう?積乱雲ってなんだろう?
低気圧と高気圧の仕組み、上昇気流、下降気流、風の吹き方等をとおして、天気の基本を学びます。
また、積乱雲から降る雨は時として、集中豪雨となり災害をもたらします。危険な気象から命を守るために、現在おこなわれている最新の研究についても展示しています。
雨粒を調べる
この機械、何かわかりますか?
「ディスドロメーター」と呼ばれるこの機械、実はつくば市にある、気象庁の気象研究所で実際に使われているもので、雨粒の大きさや量を調べるもの。
展示では、皆さんも実際に霧吹きなどから水滴を落として雨の様子を観察することができます。自分で降らせた雨は、どんな姿なのでしょうか。
なかなか見ることが出来ない観測機器を、是非体験してみてください。
雲を調べる
最新鋭の気象レーダー「フェーズドアレイレーダー」の特徴を動く模型でご紹介。従来型のレーダーとの違いをわかりやすくお見せします。
また、実際にこのレーダーがどのように使われているのか、どのような研究に役立てられているのかを、研究者の目線で解説。最新の研究の様子をご覧いただけます。
動画「スーパーコンピューターでの数値予報」と合わせてご覧ください。
空に浮かんでいる雲は、どうやって出来ているのでしょうか。
上昇気流によって、水蒸気から雲ができるしくみを、株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメントのロボットトイ「TMtoio」を使って見てみましょう。
解説パネルに書かれているしくみを、ゲーム感覚をまじえながら体験します。
空をみわたそう~地上から宇宙から
宇宙から見た地球の雲
高度36,000キロにある気象衛星ひまわり。そしてそれよりもずっとずっと地球に近い、高度約400キロにある国際宇宙ステーション(ISS)から見た地球の姿は圧巻。
刻々と移り変わる雲の凹凸、発光現象などが、とてもはっきりとご覧いただけます。雲は水の惑星・地球の営み。地球のもつ壮大なエネルギーを感じてください。
そして、国際宇宙ステーションよりずっと遠くにある気象衛星って何?
気象衛星からわかること。高度36,000kmから見下ろす地球の雲は、わたしたちに何を教えてくれるのでしょう。
地球は水の星。地球を俯瞰しながら、雲は地球の営みによるものであることを見てみましょう。
スーパーコンピューターでの数値予報
天気予報はスーパーコンピューターで雲を予測することでつくられています。
ここでは数値による未来の天気予報についてご紹介。スーパーコンピューター「京」での解析結果から、今後行われる「富岳」による数値予報について、どのような計算がなされ、天気予報にどのように活用されているのか、動画でご紹介します。
最新研究の現状と見通しをご覧ください。
観天望気クイズ
テレビやインターネット、新聞などでの天気予報が無い時代。
昔の人は空を見上げ、雲の変化から天気の変化を予想していました。
どんな雲が出ていたら、天気はどのように変化するのでしょう?雨が降る?晴れる?
雲を知ることで、わたしたちも日常の生活で空をみて、これからの天気の変化を想像してみましょう。
空にかかる美しい虹。思わず見とれてしまう彩雲。華やかな色なのに、どこかはかない虹や彩雲は、いつまでも見ていても飽きないもの。
こうした美しい色は、光の屈折によって見ることができます。
この展示では、プリズムを通した光が、7色になる様子をご覧いただけます。
「みんなの雲展」では、ここで紹介した以外にもたくさんの展示があります。この夏、「雲」を通して少しでも気象に関心を持っていただけたらと思います。
「みんなの雲展」は終了いたしました